活動報告

ふくしまの今 お話会

今日は「ふくしまの今」お話し会が行われました。関ジョニーさんは、長年反原発運動に関わっておられるということでイカつい人なのかなあという先入観があったのですが、とても穏やかな方でした。

最初に、自分の息子さん目線での震災発生から米沢に転校するまでの紙芝居を見せてもらいました。

その後は、写真を使って、除染のことやこれまでの活動についてお話してくださいました。事故が起きてから書かれるようになった詩を時折朗読されながら話は続きました。

最後に、参加者の自己紹介と感想をシェアしての解散となりました。

メモを箇条書きで残しておきます。

・原発を発端とした対立をどう乗り越えていくのか
・チエルノブイリの事故で、生き方を改めた人が今回の事故で苦戦している。
・東海地震などで西日本も何かが起こる可能性はあるので、福島の教訓を生かしてほしい
・感情の対立 福島に残って暮らすことの是非ではなく、その重さを肌で感じてほしい
・小学校は、昨年の運動会から普通になっている
・除染のために剥ぎ取った土を入れている土のうの耐久年数は3〜5年。それが2段、3段に積み上げられている。それが、耐久年数を越えた時、再び放射能が拡散される危険性もある。土のうの中には、虫や微生物、植物が被曝されながら苦しめられ閉じ込められている
・人の犠牲の上に成り立つ社会で本当にいいのだろうかということ。どういうビジョンで、どういう生活をしたらいいのか、保養の機会を通じて、違う暮らし方があるということを提供していきたい
・原子炉の「炉」という言葉は、囲炉裏などの日本人の親しみやすさを感じる言葉。言葉のすり替えで、原子力爆弾が落とされた国であるにもかかわらず、原子力発電を受け入れさせる土壌を作ってしまった。
・ふるさとの定義は、仲間やつながりという意味で、必ずしも生まれ育った場所でなくていいのではないか
・「環住」というノマド的な生活。

僕自身の感想は、家族バラバラで今も避難生活を送っている人がいるということは今まであまり意識して来なかったことに気づいたことでした。

主催してくれた本田さんも福島から奈良の山添村に引っ越して来られています。「移り住んだことで、縁が切れた人もいるけど、家族の大切さと親友のよさを今は感じています。トコトン話しあえば、お互い同じ苦悩の中で生きているということに気付かされる」と話されていました。

本当にいつまでという期限があるわけではなく、ずっと、ずっと共に解決して行かなければならない問題だと思いました。

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