阿弥陀式法要
昨日は村の神社にいらっしゃいます阿弥陀様の前での『阿弥陀式』という法要をしてきてまいりました。
こちらの阿弥陀様かなり年季が入っております。最高齢の92歳のおばあさんが子どものころからしていたと言うのですから少なくとも100年以上続いているのでしょうね。
秋と春の年2回行われます。
だいたい地元の奥様方が参加されるのですが、今回は、ウダカツの学生さんと宇陀歌彼岸会のチョージさんと相方のひーさんも参加してくれました。
普段は、お勤めのあとは法話をするのですが、今回はそういうメンバーだったので、この地域の話を聞こうという感じになりました。
そこでいろいろ初めて知ることができた話がありました。
この地区は大東というのですが、それは、大蔵と東之庄という地区が合併したので、一文字ずつ取って大東にしたということでした。
どおりで村のお寺も神社も大東には2つずつあるのですね。
そしてお寺は実はもう一つあってそこは安寺と呼ばれていたそうです。
そこの仏様をうちのお寺がお預かりしているということもお恥ずかしながら初めて聞きました。
それ以外にもちょっと神がかり的な話もいくつかお聞きしたのですが、ここで紹介するのはやめときます。
チョージさんの巧みな誘導でいろいろ地元の人も「ほんであっこのことアンデラいうてたんか~」と謎が解けるなど驚き満載の今年の阿弥陀式でした。
こうして伝承されずに消えていくような話はいろいろあるのでしょうね。
おかげさまで神仏を大切にされている地元の皆さんの性根の部分に触れさせていただけてとても充実した法要になりました。
この外観写真はチョージさんの相方のひーさん撮影なんですが、とてもいい雰囲気の写真ですね。
血縁というものが崩壊しつつある今は、地縁というものが極めて重要なつながりになってきているような気がします。
帰ってからもそういう民俗学的な話で盛り上がり、またお寺での新しい企画も生まれそうな気がします。
僕らが何もないように見えるところにもいろいろなものが詰まっているのですね。
空即是色です。
そしてこのお勤めで皆さんと一緒に唱えるのは般若心経です。
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